人の中に徳がある。土の中に徳がある。厳しい人生経験から生まれた、独自の仕法で、小田原藩名家を再興した二宮金次郎。その才能を藩主・大久保忠真に見込まれた彼は、荒廃した桜町復興という、大事業を引き受けるのだった。大地と共に生きた静かなる革命家・二宮金次郎の人生を掘り起こした感動巨篇。
勤勉のお手本のようにだけ思われている二宮金次郎について、本著では、依頼を受けて藩の再生をする金次郎の姿が描かれています。その中に、私は、ともすれば忘れがちな「商いの原点」を見つけ出し、一度、自分の頭を振り出しに戻すことが出来ました。